2024年8月に開催された「明和義人祭」で、お雪役を務めました。
お祭り当日の印象は。
結衣:
明和義人祭当日は天候に恵まれましたが、とても暑い一日でした。そのような中でも、多くの方々にご来場いただき、祭りの活気を肌で感じることができました。
特に印象深かったのは「御霊(みたま)おこし」ですね。厳かな雰囲気で、暑さを忘れるほど、気持ちが引き締まる思いがしました。明和義人祭には、古町芸妓として踊りと練り歩きに参加させていただいていましたが、今回、お雪役を務めたことで、昼間の祭りの様子を拝見できて新鮮でしたね。古町通りの練り歩きの際には大勢の方が集まってこられて、また違った雰囲気を感じることができました。
今年は「古町演芸場」で、明和義人のお芝居もありましたね。
結衣:
お芝居は今年が初めてだったそうで、私自身も初めて古町演芸場に入らせていただきました。お客様で満席の中、明和義人の物語をしっかりと知ることが、改めて明和義人について勉強できた貴重な機会になりましたね。
また、「神菓(しんか)まき」では、小さなお子さんからご年配の方まで、多くの方々と直接触れ合うことができ、街の皆さんがお祭りを楽しんでいる様子が伝わってきました。
お雪を演じてみての感想、お雪の言動で印象に残っていることはありますか。
結衣:
お雪さんはなんと言っても、はっきりと自分の気持ちを伝えられる強さを持った女性ですね。私自身はどちらかというと流れに任せるタイプで、思っていることをストレートに言えないこともあるのですが(笑)、お雪さんには私にはない芯の強さがあると。常に自分の信念を持ち続ける気持ちの強さも感じましたし、そういった女性には憧れますね。お雪さんの生き方に触れることで、自分自身の在り方についても深く考えさせられる機会になったと感じます。