教員免許を持っているそうですが。
山田:
はい。子供の頃から学校の先生になりたくて、群馬県の高校から新潟大学に進学し、中高の理科の教員免許を取得しました。大学生の頃に今の会社(リリマリ)に出会い、芸能活動を通じて地域活性化につながればと思って今の仕事を始めたのですが、決して教育の仕事を諦めたわけではなく、芸能の仕事で発信力をつけた上で、子どもに関する事業を始められたらいいなと思っていました。
「地球の子ども食堂と宿題Cafe」をオープンしたきっかけを教えてください。
山田:
子どもたちのために何かできることはないか、それが塾なのか学校なのかフリースクールなのか、ずっと考えていました。折しもコロナ禍で子どもたちの遊び場が無くなっていて、友達の家にも遊びに行けないし通学も制限されている。それなら子どもたちが自由に集まって遊んだり、宿題したりできる場所が必要なのではないかと思ったのです。しかもごはんも食べられたら、さらに楽しい。今の時代に合っているし、面白いなと思いました。
「子ども食堂」という形態を選んだのはなぜですか?
山田:
親御さんが共働きだったり、片親さんだったりする子たちは多くて、今は家族だんらんがなかなか実現しにくい時代です。私は、誰かと一緒にご飯を食べる楽しさや食事を通しての会話ってすごく大事だと思っていて、1人で食べるより友達と食べたほうがずっとおいしいし、楽しいはずです。ですから、食事を提供(持ち帰り)するだけじゃなくて、「居場所」を提供できるようにしたいと考えました。