会社の概要とご自身の経歴を教えてください。
佐藤:
(株)鈴木コーヒーは1963年に僕の祖父が創業した会社で、2023年に60周年を迎えます。飲食店やホテルなど外食産業向けにコーヒーをはじめとする商品を販売するほか、新潟市のピア万代、新潟伊勢丹、長岡など6つの直営店も展開しています。僕は大学卒業後、渡米などいくつかの経験を経て、東京の大手コーヒーメーカーに営業職で入社しました。その時に経験した商売の面白さや人との繋がりの楽しさは、きっと鈴木コーヒーでも活かせるだろうと思い、27歳の時に実家に入ることを決めました。
新潟に帰り、家業に入社した時はどんな印象を受けましたか?
佐藤:
前の会社で成功したことで、僕は大天狗になって帰ってきました。それまで東京のスピード感で動いていたので、新潟の緩さに違和感を覚え、自分より年上の上司たちにも偉そうに振る舞っていたのです。そのせいで、元からいた社員に「あなたにはついていけません」とたった半年で言われてしまった。営業職には自信があっても、組織マネジメントはまるでできていなかった。そこで反省し、一から自分を叩き直さなければと思って今一度営業からスタートしました。それが僕の鈴木コーヒーでの本当の始まりだったと思います。